土手と夫婦と幽霊 -The River bank,The Couple,The Ghosts-
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143.やっぱりモノクロが好き

8/28/2021

 
『土手と夫婦と幽霊』をご鑑賞いただいた皆さまから「モノクロが良かった」という声をよく聞く。色々な声を聞いて、また白黒映画を撮りたくなっている自分がいる。
モノクロは当初のプランには無かったものとは、前にもここで書いた。それにしても『土手と夫婦と幽霊』は、派手な動きもない画で押していくドラマだからか、葬列で使われる白と黒を彷彿とさせるドラマだからか、結果的にモノクロと非常に相性が良かったように思える。カラーでそのまま押していたならば、海外での評価はどうだったか、皆さんの評価はどうだったか…

なにぶん照明もない特機もないスタッフもない現場では、私には俳優さんとカット割りが全てでした。例えばここぞというフレームを決めても余計な「もの」が映り込んでいることが少なからずある。大抵それらは独自の色を持っているけれど、白と黒は強制力を持って、それらを均一化してくれたように思う。もう一つの一貫性を与えてくれた。
その昔、ちゃんと勉強をしなければと思って観た映画は殆どモノクロ映画だった。派手なカメラの動きもないし、CGもない時代、エンドロールもなく「FIN」で終わる映画。その頃の映画にこそ、いまだにまだまだ習うことがあります。観るべきは過去にある。歴史を知ってこそ初めて公平性を持つ。映画の場合、その時代は本当に宝庫だ。

次の映画は、その次の映画も、さらに「映画」を意識して撮りたいと思っている。『土手と夫婦と幽霊』を撮ったからこそ、ますますそう思えるようになった。

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