監督作『別れるということ』がGYAO!で配信されました。『土手と夫婦と幽霊』主演の星能豊君が企画・脚本・出演を務めた「不在の在」を描いた20分の短篇映画です。無料で視聴可能ですので、この機会にどうぞご鑑賞下さい。 『別れるということ』は、星能君が「湖畔の映画祭」で主演俳優賞を受賞したの機に、「名古屋シネマスコーレ」で企画・開催された「星能豊レトロスペクティブ」のために撮り下ろした2020年製作の短編映画です。 贅沢にも一回限りの上映でしたが、その後、映画祭やイベントで上映していただいたり、こうして配信していただけることになり、とても感謝しております。 『別れるということ』は、星能君の実体験をベースにして、彼が脚本を書き、私は監督と編集を担当しました。自分が書いたものではないホンを監督するのは初めての経験だったので、とても新鮮な気持ちで挑んだのを覚えています。また、自主映画を制作する人たちのバックステージものなので、その点も楽しめた現場でした。 『別れるということ』のキャスティングは、ほぼ星能君が集めました。今まで出会った俳優さんたちの中で、ホンにマッチした方たちを人選しています。私自身、とてもリアリティのあるキャスティングだと思いました。音楽を担当してくれたインストロックバンドである「隙間三業」のナンバーもとても格好良く仕上がっています。 『別れるということ』を通して、星能豊が伝えたかったことを伝えること、それが私の使命でしたが、どうだったでしょうか。星能君がこの世の中にぽつんと置いておきたかった「映画」、そういう意志のある映画ならば、私はいつでも役に立ちたいと思うし、監督なんてそういう存在でいいんだなと思っています。監督として、一人の友人として、たくさんの方が観てくれると嬉しいです。
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