Facebookの過去の同日投稿を教えてくれる機能は、私にはとてもありがたくて、数年前の子どもの写真や考えていたことなんかを記憶から蘇らせてくれる。今日は『土手と夫婦と幽霊』のことが書いてあったので掲載。 以下は、三年前に普段どのように作品を作っているかを聞かれ、各作品ごとに回答したもの。監督メモとして残していました。 『土手と夫婦と幽霊』2018 脚本の前に本腰入れて原作を書く。原作を脚本化。元々文学的側面を前面に出したい作品だったので、映画にした時に必ず描けない(伝えられない)部分があると感じていた。原作を書いたおかげで、演出時の後ろ盾になったし、キャストにもその意が伝わったと思う。原作はそのまま文庫化して小道具として生かすこともできた。ちなみに、音楽は押谷沙樹さん。ラフマニノフ風と依頼した。撮影時は主演の星能豊君とカイマミさんを自宅に泊めて合宿して撮った。クランクアップ時のカイマミさんの涙が忘れられない(それだけに第10回映像グランプリのグランプリ受賞は嬉しかった❗)。 ※画像は当時のポスター。今となっては懐かしい。 『Elephantsong -A Tokyo Couple Story-』2018 元々、「むさしの」で開かれる映画祭「ムービンピック」の企画公募で制作した作品。僕のルーツは「むさしの」にあるので、是非とも「むさしの」の皆さんと「むさしの」で映画を作りたかった。一緒に作るからには、個人的な趣味嗜好なものにはしたくなかった。子どもが出てくる映画にしたかった。そこで、「保活」の映画になったわけだが、「保活」にかけては人一倍頑張った嫁に言わすとなぜあなたが…という感じらしい。今でも言われる。制作的には、映画祭実行委員の方々にとても助けられた。ロケコーディネートやロケ場所ケアなど協力していただいた。常々インディーズ映画に足りないのは制作部と録音部と思っているので、基本的に現場のメインスタッフが私一人(監督&撮影&録音&制作)のザンパノシアターでは本当に恵まれた現場だった。音楽はサンサウンド(実は某アーティスト)、同じく子育てする者同士、その観点から音楽を作ってもらった。(2018ムービンピック金賞は、本当に報われた瞬間だった❗) ※こちらは、U-NEXTやGYAO!などの動画配信サービスで鑑賞可能です。 小さなメモでも、こうしてしっかりと言葉に残しておくことで、いつしか記録から記憶になり、作品に対して客観性を持つことになる。制作中は意外とそれが難しいことだったりするので、後で答え合わせをして、自分のアプローチが間違っていなかったと、人知れず胸をなでおろすことになるのでした。
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