今日は『どてふう』の次に撮影した短編映画『川を見に来た』(以下、かわきた)の話を少しさせてください。 5月に入って、『かわきた』が「International Short Film Award」(ニューヨーク)で"BEST SHORT FILM"、「1ST MONTHLY FILM FESTIVAL」(セルビア)で"BEST MEDIUM LENGTH FILM"と続けて受賞しました。この作品も国内ではあまり受賞ニュースを届けられなかったのですが、国内より断然応募数の多い海外でベストをマルチ受賞したことは、本当に嬉しいニュースでした。インディーズ監督としては、私を信じて出演してくれた俳優さんたちが喜んでくれるということがとても大きく、非常に救われる出来事になります。 『かわきた』は、令和元年元旦に撮影しました。『かわきた』もまた、「川」を境界線として描いており、実はある箇所において、舞台が『どてふう』と繋がっていることがわかるようになっています。これは映像上の小道具として映っているのですが、脚本上には書いて無いので、あえて俳優さんたちには言っていません。言わば、監督の編集上のお遊びなのですが、『どてふう』との共通項を置くことで、自分の考えに一貫性が保たれ、ますます自分の作品になったという感じでしょうか。
まだコロナ禍ではなかった2019年のゴールデンウィークに、私や俳優の星能君の号令のもと、集まってくれた俳優さんたちと気軽に撮った作品ですが、自分の作品度合いからしても、他の作品と比べて遜色ない愛すべき作品になりました。ちなみに、ポスターは「植田調」を意識しています。 kawakita.weebly.com/ コメントの受け付けは終了しました。
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