土手と夫婦と幽霊 -The River bank,The Couple,The Ghosts-
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320.ああ母校、「歴史」に寄せて

2/18/2022

 
カイマミさんの母校にまつわるFacebookで、『土手と夫婦と幽霊』をご紹介していただきました。とても感銘を受けました。今日のブログは自然と力が入ります(笑)
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『土手と夫婦と幽霊』出演のカイマミさんや星能豊さんとは、思えばもう10年近くの付き合いになります。お互い二十代後半や三十代半ばに出会った、あえて呼ばせていただければ、「友人」です。

この年になると、学生時代のように、腹を割って話せる付き合いというのはなかなか出来ないものですが、これまで一緒に作品を作ってきた、『土手と夫婦と幽霊』を一緒に宣伝してきたこともあり、自然と家族ぐるみの付き合いとなり、私は勝手に同士のような感覚を持っています。

今回カイマミさんの母校OBを応援するFACEBOOKで直々に応援していただいたことは、カイマミさんだけではなく、キャスト・スタッフもとても喜んでおりました。それは、これまでやってきたこと、その過去までも肯定してくれたような、尊い瞬間のように思えます。
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高校時代の僕は、と言えば、本当に恵まれていたと思います。映画だけに留まらず、ロックや文学、アートと、好きなものに触れることができました。

好きになるということは、その物や人の「歴史」を知りたいと思うこと。そういう意味で、僕は大学で「映画」を学び、「歴史」を学ぶことが出来た。けれど、映画の歴史はたった127年(ちょうど僕の学生時代に映画は生誕百年を迎えました)、単純に人の一生分の時間がまるっと収まるくらいの時間と思いきや、そこには一生かけても見届けられない膨大な夢や現実、善と悪、希望や絶望の風景が収まっています。それでいて、色々な国、過去や未来にも行ける。

僕の場合は、映画を作る側としても、商業という舞台で、フィルムからテープ、デジタルメディアと一通り、その「歴史」に触れることもできました。

僕は大学で好きなものを学び、卒業して現場に行くことになるけれど、なにもそれは映画の大学を出たことが一番の近道だったかというとそうではありません。映画の現場に学歴は必要ありませんので、実際はコネを作って入ったわけです。
別の道もあったと思います。でも、それは今だからわかることです。あの頃、僕の視野は本当に狭くて、残念なくらいでした。現在は、私の高校時代より情報がたくさんあります。溢れ返っているほどです。それだけに、嘘を見抜き、「それ」をうまく使えば、きっと近道が見つかるはずだと思います。

私はとても遠回りをしたけれど、今日のような良い日があれば、間違いではなかったと思えるのです。そして、カイマミさんがいる大阪「シネ・ヌーヴォ」の公開日が良い日になればいいなと心から思っております。

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