土手と夫婦と幽霊 -The River bank,The Couple,The Ghosts-
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424.続々「徳田秋聲記念館」上映日誌

8/22/2022

 
豪雨のおかげで浅野川はいつもと違う貌を見せてくれ、半分旅行者の私は新たな発見を求めて、上映前に河川敷を歩くのでした。
秋聲さんの小説に「町の踊り場」という短編小説があります。些か乱暴にあらすじを書きますと、危篤の異母姉のために帰郷した私が鮎を食べに外に出るが鮎は無く、結果踊り場でダンスを踊るというお話で、強ち端折ってもないのですが、私もそんな風な思いで浅野川を歩いてみるのでした。

当然私には不慣れな町でありますが、一度訪れたことのある、階段を上がったすぐそこの公園や店舗がどんな姿をしているか、答え合わせをするように見に行くのでした。
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「生活」というものは意識してみなければ何も残らない。意識をしてみたところで覚えていることはいつも大したことではない。私のような凡人は、「生活」などと呟いて印象付けるを手伝ってみても明日には忘れている。

けれど今日のような特別な日に特別な雨は大層ありがたく、今回ばかりは「生活」を容易に覚えられる気がするのでした。いつもの「生活」には「鮎」があって、「踊り場」がある。私には「鮎」は無いが、「春巻き」があり、「川」がある。

「春巻き」とは、このほどFACEBOOKで知り合いになった金沢の某がご母堂様のために開店した春巻き屋さんで、お昼に星能さんがわざわざ買ってきてくれたのを豪雨の卯辰山で食したのでした。
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私にダンスの心得はありませんが、濁流を見下ろしながら小躍りしたくなるような「雨上がり」を、「生活」を感じているところなのでした。

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