土手と夫婦と幽霊 -The River bank,The Couple,The Ghosts-
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441.変貌する「映画」

9/22/2022

 
「飯田橋ギンレイホール」が11月に閉館ということで、残念なことにまた一つ名画座が消えてしまうことになった。無事移転先が決まることを祈ります。​『土手と夫婦と幽霊』を是非かけて欲しかったなぁ…
古くからある歴史あるものは、老朽化や、また、世の中が便利になっていく一方で受ける影響から逃れられない。スマホの隆盛で人々の楽しみからさらに映画館が遠ざかったことがそうだし、サブスクの登場も逆風だった。今や誰もがこれら恩恵に授かっている。薄情と思われるかもしれないが、こうなってしまえばこれが自然な姿なのだと思える。それでも一つの歴史が途絶えることは残念でならない。

​私は、特に十代、二十代は、たくさんの名画座にお世話になった。当時は映画は映画館で観て初めて鑑賞回数に数えていたくらいだったから、二本立ての名画座は最高の場所だった。
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文芸座(1997)、並木座(1998)、大井武蔵野館(1999)、ACTミニ・シアター(2000)、新宿昭和館(2002)、中野武蔵野ホール(2004)、銀座シネパトス(2013)、三軒茶屋シネマ(2014)…私が特にお世話になったすでに閉館してしまった映画館だ。()内は閉館年になる。あの時期、あの映画館の中で、平凡な日常を預けて何度も「旅」をしていた気がする。映画を特別なものにしてくれたこれら映画館には感謝しかない。

「映画」が変貌してしまったのか、我々が変わってしまったのか。今ここにある残念な気持ちはそこから始まっている気がする。

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