土手と夫婦と幽霊 -The River bank,The Couple,The Ghosts-
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447.ながおか映画祭どてふうレポートvol.4

9/28/2022

 
「長岡インディーズムービーフェス」の舞台挨拶で、最後に「インディーズ映画とは何ですか?」との質問を受けました。『土手と夫婦と幽霊』も紛れもなくインディーズ映画なのですが、私にとってこの答えは簡単でした。教科書的でつまらない答えですが…
商業映画に対し、その外にある映画のことを、インデペンデント映画とかインディーズ映画とか自主制作映画と呼んだりしますが、これらの定義に確固たるものはないようです。けれど、その目的を考えれば答えは自ずと出てくるのではないでしょうか。

商業映画はお客様を多く入れるために、要はより多くのお金を稼ぐために作ります。その為に、有名人を起用したり、有名な原作を使用したり、ロケやCGにお金を使うので、制作費も自ずと高くなります。それに対して、インデペンデント映画やインディーズ映画は、「低予算」です。

大方、「低予算映画」の制作費は一億円以下と言われていますが、今劇場でかかっている日本のインディーズ映画となると、総じて低予算もいいとこで、制作費一千万、いや、数百万も満たない映画が殆どだろうと思います。
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ちなみに、昔の映画になりますが、米インディーズ監督で好きな作品を挙げると、カサヴェテスの『アメリカの影』が500万円、ジャームッシュの『ストレンジャー・ザン・パラダイス』が1500万円だそうです。

私の答えは、製作資本がどこにあるかの違いはありますが、簡単に言えば興行収入を重視しない、より作家性を重視した作品ということになり、多くは監督が権利を持つものになるだろうと考えます。

これはもう印象ですが、なんとなく手弁当感は、インデペンデント映画<インディーズ映画<自主制作映画の順で、右に行けば行くほど個人の小遣いで作った映画という感じがします。『土手と夫婦と幽霊』をはじめとする私が製作しているものは、当に自主制作映画であり、インディーズ映画です。

正直、劇場公開をしてもインディーズ映画を作り続けていれば貧乏まっしぐらです。では、どうして作るのか、当に表現したいものがあるから、だと思いますが、それは作り手にとって根源的欲求のようなものなんだと思います。私のような作り手にとっては、まずインディーズ映画が作れる環境に身を置くことが必要なんだと思います。
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昨今インディーズ映画がミニシアターで劇場公開されることが増えました。最近では劇場公開を目指してインディーズ映画を撮るなんてこともあるようです。これらが一時のブームで終わらずに、結果、日本映画の活性化に繋がればよいと願います。

現時点で言えば、残念ながら、まだまだどうしても同じ「劇場」で公開しながらも、商業映画とインディーズ映画の乖離が見られます。商業映画に足を運ぶお客様でさえ知らない映画がたくさんあるわけです。インディーズ映画の作り手としては、何とか作品の認知度をあげられたらと思い、劇場公開だけでなくサブスクや映画祭等の道を模索して、地道な活動を続けていくだけなんだと思います。レポートおわり。

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