土手と夫婦と幽霊 -The River bank,The Couple,The Ghosts-
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481.最後の生活を語る ~短編映画

12/7/2022

 
いよいよ日曜日(12/11)に初上映&初配信ということで、少しでも映画『最後の生活』について知ってもらうべく、監督の言葉で語りたいと思います。どうかお付き合いくださいませ。
「八王子ショートフィルム映画祭」は「出会い・愛・結婚」をテーマに、企画コンペを通過した作品に対して制作費30万が与えられます。それら八王子ロケをメインに一定期間で作られた短編映画が映画祭で審査上映され、優秀賞が決まります。制作者にとって、映画祭の会場でもある式場「八王子日本閣」さんで無償でロケできることは大変ありがたい特典でした。
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その審査上映会が来たる12/11にあるわけです。第10回の節目ということで、募集開始は例年より早く、これは八王子の春も撮影できるという映画祭側の計らいもありました。残念ながら私の作品は脚本が間に合わず夏にクランクインしましたが、他の監督さんは、早々に撮影を始めて、八王子に咲く満開の桜を見事に収めた組もあるようです。
私がなぜ今回脚本に時間がかかったと言えば(まあ、いつも時間がかかるわけですが)、当初は長編を視野に入れた上でそこから短編映画を切り取ろうと考えていたからでした。つまり同じ脚本から長編と短編の完成を目指しました。

短編映画『最後の生活』は、父を亡くした少年春陽と、彼を面倒見るためにやってきた小説家の伯父さんの心の交流の物語。一つの夏を舞台にしたお話です。
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長編構想では、小説家・日下部征雄を中心に、妹の秋と甥の春陽、編集者の笹原幸一、日下部文学のファン・杉浦夏希、式場で働く秋の同僚・冴島芽実、征雄の元妻・真木あずさとその子・栞らのエピソードを春夏秋冬を背景に、「小さな家族で起きる奇跡」や「小説家の恋」、そして、「結婚」を綴っていくというものでした。

作風は全く異なりますが、実は小説家日下部が主役の『土手と夫婦と幽霊』の前日譚的な物語として人間関係を配していたのですが、5月を過ぎた頃、脚本が設定した締め切りに間に合わないときっぱり諦めて、短編映画一本に舵を取り直しました。

短編映画になり、もちろん尺は短くなりましたが、自分の中で各キャラクターはそれぞれのストーリーを持って生きており、例え本作の中で出番は少なくても、各々の人生を持ったどれも愛着のあるキャラクターです。

その昔脚本家はまず登場人物の履歴書が書けるようにと教わりました。当初の計画通りには進みませんでしたが、今回のように短編映画を制作する上で長編の構想から入る、というのは遠回りに見えますが、とても理に適った方法なのかもしれません。つづく。

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