土手と夫婦と幽霊 -The River bank,The Couple,The Ghosts-
  • TOP
  • CAST & STAFF
  • GALLERY & AWARD
  • COMMENTS
  • Director's Interview
  • CAST COMMENTS
  • MEDIA
  • THEATER
  • Trailer
  • BLOG
画像

65.主演コメントを深堀り

6/14/2021

 
昨日主演二人のコメントが解禁されました。そこで、今日は星能豊君のコメントを紐解いていきましょう。肝心のコメントはこちら。
〈「小説家を演じる」にあたり~(中略)~実際に小説があるということは新鮮でした。〉

『どてふう』の星能君の役どころは、小説家です。しかし、脚本の段階から、特に小説家らしいシーンは用意しませんでした。例えば、小説家を表現するとしたら、どんなシーンを思い浮かべるでしょう。原稿を執筆しているシーン、その手の業界人と一緒に居るシーン、サイン会をしているシーンなどなど。彼が小説家だと知らしめる画はいかようにも思いつきます。

けれど、本作においてシーンが飛ぶのはあまり好ましくない。そんなシーンは、きっと冗漫になると感じたのです。舞台を縛ることで、想像してもらう方が得策だと思いました。

その第一歩は、実際に彼が演じる小説家が執筆した小説を用意することです。それは、約4万字の小説『土手と夫婦と幽霊』の原稿です。そして、文庫サイズに製本をお願いしました。これは小道具にも使えます。これ以上言うと、ネタバレになってしまうので控えますが、主人公が小説家であることは、画で見せるのではなく、他の手段で知らしめることを考えたのです。自分の目指す映画のために。

ちなみに、ここに書ける彼の簡単な略歴です。
【多摩国立大学卒。小説家。平凡な日常生活における人生の機微を描いた「ひがひがし、にしへ」で澁澤文学新人賞受賞。他に「ぜぜくる夏」など。】
画像
〈この作品は湖畔の映画祭で主演俳優賞をいただきました。自分の演技は正直、上手いと思ったことはありません〉

ここは、私だからこそツッコミを入れるべきでしょう。私の経験では、俳優さんの演技のアプローチには、何種類かあるように感じます。星能豊の演技は上手いか下手か・・・その前に、映画に出るからには愛される俳優であるべきだと私は思います。私は演技はできません。恥ずかしいからしたくもありません。笑。けれど、私が映画を作る時、俳優さんがいなければ何も始まりません。星能豊がいなければ、映画は完成しないのです。私は、私ができない「俳優」を尊敬しています。そういうことでよろしいでしょうか。今日はここまでにしておきましょう。つづく。

コメントの受け付けは終了しました。

    監督ブログ

    渡邉高章による制作日誌と日々の他愛事

    アーカイブ

    3月 2023
    2月 2023
    1月 2023
    12月 2022
    11月 2022
    10月 2022
    9月 2022
    8月 2022
    7月 2022
    6月 2022
    5月 2022
    4月 2022
    3月 2022
    2月 2022
    1月 2022
    12月 2021
    11月 2021
    10月 2021
    9月 2021
    8月 2021
    7月 2021
    6月 2021
    5月 2021
    4月 2021

    カテゴリ

    すべて

    RSSフィード

  • TOP
  • CAST & STAFF
  • GALLERY & AWARD
  • COMMENTS
  • Director's Interview
  • CAST COMMENTS
  • MEDIA
  • THEATER
  • Trailer
  • BLOG