土手と夫婦と幽霊 -The River bank,The Couple,The Ghosts-
  • TOP
  • CAST & STAFF
  • GALLERY & AWARD
  • COMMENTS
  • Director's Interview
  • CAST COMMENTS
  • MEDIA
  • THEATER
  • Trailer
  • BLOG
写真

82.幽霊のこと、恋人たちのこと

7/1/2021

 
「幽霊」のことを考えると、私の頭の中には、何故か恐怖を感じる効果音や緊張感のある交響曲ではなく、10CCの「恋人たち(PEOPLE IN LOVE)」が流れてしまう。
『土手と夫婦と幽霊』は、オカルト映画やホラー映画ではないけど、生者と死者という点で「幽霊」が大きく関わっている。思えば、街と河川の間に位置する「土手」、夫と妻を合わせた「夫婦」、この三つのワードはどれも二者の関係で成立している。その意味で、私の中で「幽霊」を思うと、生きる側から見た物的なバランスのため、このバラードで補完されるのかもしれない。

一つ言っておくと、私は幽霊の存在を信じていない。死んでも尚、意思があるなんてずるい、いや、面倒だと思うからだ。それでも、多くのエンターテイメントは幽霊の存在を肯定し利用し、確固たるテーマを背負わせて表現してきた。その一つが「愛」だと思う。強引な紐づけかもしれないが、私の中ではそういうことになる。
「恋人たち」の歌詞を引用してみる。美しいメロディライン、サビのパートだ。

Ooh sitting alone in the dark (hey, hey)
Ooh feeling you close to me
We're in a dream 
but the hands on the clock seem to know
Tell us it's time to go.

幽霊の歌だと勝手に解釈して聴くと、さらに切なくなってくるから不思議だ。そう、私は『土手と夫婦と幽霊』はまさしくラブストーリーだと思っているのである。

コメントの受け付けは終了しました。

    監督ブログ

    渡邉高章による制作日誌と日々の他愛事

    アーカイブ

    5月 2023
    4月 2023
    3月 2023
    2月 2023
    1月 2023
    12月 2022
    11月 2022
    10月 2022
    9月 2022
    8月 2022
    7月 2022
    6月 2022
    5月 2022
    4月 2022
    3月 2022
    2月 2022
    1月 2022
    12月 2021
    11月 2021
    10月 2021
    9月 2021
    8月 2021
    7月 2021
    6月 2021
    5月 2021
    4月 2021

    カテゴリ

    すべて

    RSSフィード

  • TOP
  • CAST & STAFF
  • GALLERY & AWARD
  • COMMENTS
  • Director's Interview
  • CAST COMMENTS
  • MEDIA
  • THEATER
  • Trailer
  • BLOG