土手と夫婦と幽霊 -The River bank,The Couple,The Ghosts-
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89.キャストコメント深堀り「髪の短い女」編

7/8/2021

 
今日は小林美萌さんの掲載コメントを深堀りしたいと思います。脚本にまつわる話や名前の由来などを書きました。
まずは役名のこと。

〈私の頂いた役は、「髪の短い女」という役名で、私の中ではとても強いインパクトがあり…〉

脚本を書いてて、一番最初に頭を絞って考えなければならないこと、観る人に登場人物の名前をどこで披露するかは重要課題です。相手に名前を呼ばせるとか、表札に書くとか、モノローグを使うとか、色々な方法があると思いますが、より作品に合った自然な形を探します。

『どてふう』は、それがなかなか難しい作品でした。詳細はネタバレになるので伏せますが、例え映画の中で、名前を披露する場所が無くても脚本上にはちゃんと名前は書かれています。『髪の短い女』、美萌さんが演じてくれた女は、まさに髪の短い女でした。

「名前、それは燃える命」というように、名前からイメージされてしまうものは少なからずあります。星新一の小説では、「エヌ氏」とか「アール氏」、安部公房などもあまり固有名詞をつけない。それでいて自分の名前を喪失してしまった男の話を書いていたり。それだけ名前が与える影響が重要であることの裏返しとも言えます。
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さて、「髪の短い女」です。単純にカイマミさん扮する「女」がいたから、「女」は髪が長かったから、区別するために「髪の短い女」としました。

映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』には、「拳を握って立つ女」という面白い名前が出てきます。これはインディアンの名前なのですが、その由来には悲しい物語があります。残念ながら、「髪の短い女」という名前には、そういったストーリーはありません。けれど、誤解しないでいただきたいのは、彼女の人生にはたくさんのストーリーがあります。物語上の履歴書については、多くのものがありましたし、映画の中にもその一端が登場します。

〈襟足を刈り上げて、どのキャストよりも短くありますようにと祈りつつ撮影に臨みました。
監督は全くそこは重要事項ではなかったと思いますが〉

勿論重要でしたとも!長くなりました、明日へつづく。

コメントの受け付けは終了しました。

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