昨日に続いて、小林美萌さんのコメントをご紹介させていただきます。 〈私の一番のお気に入りは食卓シーンです。〉 このブログでも過去に書いておりますが、『どてふう』には食卓シーンが複数回出てきます。どれも物語の芯になっている部分なので是非注目してもらいたいと思いますが、実はそこに美萌さんは登場しません。あえて、自分が登場しないシーンを「お気に入り」に選んでくれるなんて、美萌さん素敵です。 〈モノクロの世界が、当たり前から一歩踏み出してこそ見える景色となり、音、温度、匂い、感触、味、映画館に座っていながら、頭の先から爪先まであらゆる感覚が研ぎ澄まされる。まるで別世界に連れて行かれるようなそんな感覚にとらわれます。〉
後半、美萌さんの文章はますます輝きを増します。それはまるで詩のようで惹かれます。美萌さんは、(家族以外では)私の作品に一番長く貢献してくれた俳優さんです。現場ではクールですが、とても熱い方です。 過去の作品では彼女をなかなか舞台の上に上げることは出来ませんでした。今回この『土手と夫婦と幽霊』という映画で彼女にスポットライトをあてることができたら、それは本当に嬉しいことです。 〈今動物として生を受けたからこそ抱ける感情、感覚、そんな特別を存分に味わってください。今ある愛を、そしてこれからもずっと続く愛を、皆さんが大切に守ってゆけますように。〉 私から、もう何も言うことはありません。美萌さん、ありがとうございました。 コメントの受け付けは終了しました。
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