「日本芸術センター 映像グランプリ」代表の村井様からの作品コメントです。誠にありがとうございます。 こちらのコメントは、予告編冒頭にもご紹介させていただいております。「映像グランプリ」は、これまで多くの素敵なインディーズ映画を発掘してきた映画祭です。そして、実は『土手と夫婦と幽霊』を最初に認めてくれた映画祭です。 グランプリ受賞後、懇親会の席で、村井様から〈海外に挑戦したらいい。きっと海外の方が本作の良さを認めてくれる映画祭がたくさんある〉と背中を押してくれたのは忘れません。その言葉を糧にしたからこそ、今があるような気がいたします。そして、今回実に魅力的なコメントをいただき、本当に感謝いたします。 少し補足すると、「三大倒叙推理小説」とは、以下の三作品。 ・フランシス・アイルズの『殺意』 ・リチャード・ハルの『伯母殺人事件』 ・F・W・クロフツの『クロイドン発12時30分』 「倒叙」というのは、犯人が最初から分かっていたり、犯人の視点で物語が進行していくミステリー小説の手法のこと。わかりやすいところで言えば、『刑事コロンボ』でしょうか。なにより犯人の心理描写を楽しめるところがこの手の作品の大きな魅力で、今回引用されている『伯母殺人事件』はユーモアありどんでん返しありと唯一無二の推理小説なのではないでしょうか。そんな名作と並べていただき、本当に恐縮です。 「映像グランプリ」について少し触れます。実は「映像グランプリ」で受賞したインディーズ作品は、その後多く劇場公開を果たしていることからも、先見の明がある映画祭であると私は密かに思っております。
今年で第13回となる「日本芸術センター 映像グランプリ」は現在作品を募集中です。作品をお持ちの方は、是非とも奮ってご応募ください。私も短編映画を応募する予定です。死ぬまでインディーズ、これは抜けそうもありません。村井様、そして、「映像グランプリ」の皆さま、誠にありがとうございました。 コメントの受け付けは終了しました。
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