嬉しいことに、2013年の監督作『くにこマイル』(以下、『くにこ』)が、インディーズ映画のサブスク「DOKUSO映画館」で視聴可能になりました。正直作りたいものを作る私にとって、私自身のことより、私の好きな俳優さんたちを見てもらえる機会が増えたことが素直に嬉しいし、しがない私のチャンネルより、こうして他の作品と並ぶコンテンツになることで俳優さんのリンクが増えればよいなと思う。
というわけで「特報」の作り方その3。次に俳優さんの名前を並べようと思う。やっぱり監督に作らせちゃうと俳優さんの名前はしっかり入れたくなっちゃうのでは。役の大小は関係ない。大も小も無ければ映画は出来ないのだから。
「特報」を作れば作るほど、「特報」は奥が深い。映画を30秒にしなければならないなんて酷だ。そもそも「特報」は映画ではない。ここに来て、まず映画を作ることから離れなければならないということがわかった。
サブスク納品の為、ProRes422HQで書き出したんだけど、何故かコンストラストが強い現象が発生…『どてふう』で試すと、モノクロだから黒が潰れてしまう。VLC、WM、QTと再生ソフトを変えても同じ現象。ちなみに、H.264で書き出せば症状は無い。
平日サラリーマン、土日祝ディレクターの監督渡邉です。本日もよろしくお願いいたします。さて、今日は日頃お世話になっている保険の担当さんが、「パラレルキャリア」について書かれていたので、便乗して私も思うところを少しだけ。
『何を見ても何かを思い出す』とは、ヘミングウェイの短編小説"I Guess Everything Reminds You of Something."の邦題です。私はこのタイトルが好きで、たまに自分の中で呟く時があります。けれど、実際の短編小説は、そんな詩情ある使い方とは無縁の代物だったりします。
カズさんと言えば、中上健次の『軽蔑』の色男を思い出すが、私にはもう一人いる。私の作品では、『多摩川サンセット』や『あした、かえる』等で主演を務めてくれ、『どてふう』でも二つ返事で脇を固めてくれたあのカズさん、こちらも色男であるが遊び人ではない。
映画を作り始めた時からモノクロ作品をいつか作りたいと思っていたので、『どてふう』でそれは果たせました。今年はコロナ禍での作品作りを模索して、グリーンバックで撮影した『楽園の船』もモノクロで作りました。こちらは画角を4:3にしたので、やはりモノクロは正方形に近い方がしっくりくるかもしれません。
最近の自主制作映画では、クラウドファンディングで資金を集めるとか、監督兼任ではなくちゃんとプロデューサーがいたりとか、今までにない制作方法が目立つようになってきたけれど、『どてふう』は基本的に監督持ち出しで製作した昔ながらの自主映画であります。そして現在、そんな自主映画も劇場公開にそのまま向かえる環境が整いつつあるようにも思います。
『土手と夫婦と幽霊』(以下、『どてふう』)は現在のところ、86の海外映画祭から結果が届きました。うち受賞は5、ファイナリスト3、オフィシャルセレクション6、ノットセレクトは…引き算してください。
「still」を「スチル」と呼ぶか「スチール」と呼ぶかはさておき、インディーズ映画と言えども、スタッフに是非とも入れておきたいのは「スチール」です。どの映画祭も本編と一緒にキービジュアルの提出が必要になりますし、ポスター制作時に、質の良いスチールは必須です。
今は引っ越してしまいましたが、撮影当時は多摩川沿いのマンションに住んでいました。『土手と夫婦と幽霊』の舞台は、まさに私が当時住んでいた場所で、保育園に通う息子と何度も土手を往復しながら、構想し練りました。まだ娘は生まれていませんでした。私は記憶力が良い方ではないので、細部まで覚えておりませんが、あの頃何度か土手にかかる歩道橋から眺めると、暮れなずむ多摩川が墨汁を垂らしたように色濃く見えて、それはあたかも境界線のように横たわっていたのでした。あの風景は本作に少なからず影響しているはずです。
『土手と夫婦と幽霊』一般公開に向けて、HPをリニューアルしました。本作は紛れもない、監督持ち出しによる自主制作映画なのですが、そんな本作を劇場公開するために皆さんの力をお借りして、一歩一歩前に前に着実に進めていけたらと思っております。
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